歯周病は放置して症状が進行すると、体全体の健康を害する危険性をも秘めた病気です。当院では高周波治療器を使用した処置を中心に、歯周病の進行を食い止めることに努めています。また歯科衛生士の担当制を採用し、患者さまの歯やお口の中のケアにも力を注いでいます。
歯周病の治療には、高周波治療器を使用します。この機器は高周波が発生する熱を利用するもので、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)に高周波を流し、発生した熱で歯周病の原因菌を減少させます。この際お口の中へ瞬間的に電気を通しますが、0.01秒から0.1秒という非常に短い時間ですので、痛みを感じることはほとんどありません。
高周波は、歯周病によって溶け始めてしまった、歯を支えるあご骨の再生を促すこともできます。体が骨を作ろうとする手助けを可能にするのです。歯周病は悪化すると歯やその周りの組織だけでなく、全身の健康を害する危険性がある病気です。できる限り早期に治療を開始し、改善するまで継続的な治療を行っていくことが非常に大切だと言えます。
当院は痛みや体への負担が少ない治療を心がけ、症状を確実に改善できるよう努めています。どうぞお気軽にご相談ください。
歯周病の原因は、歯や歯周ポケットに付着した歯石やプラーク(歯垢)です。治療においては、これらの歯石やプラークをどれだけ取り除けるかが大切だと言えるでしょう。当院では、患者さま一人ひとりに担当の歯科衛生士をおつけし、歯周病ケアを実施いたします。
この歯科衛生士は患者さまの専任です。歯周病の治療過程で複数回行う歯石やプラークの除去、そしてご家庭での歯磨きについてのアドバイスなど、担当の歯科衛生士が責任を持って実施します。同じ歯科衛生士がひとりの患者さまをずっと担当し、歯の状態やお口の中の変化に気づきやすくすることで、よりきめ細やかなケアを実現できるしくみです。
歯やお口の中の状態を把握するにはレントゲンを使用しますが、この他に位相差顕微鏡という機器も備えています。この顕微鏡による検査では、モニター上で歯周病菌の状態を確認できますので、治療を進めるにあたってお口の中の状態をより的確に把握し、正確な事前診断や治療計画の策定に役立てることができます。
「今痛いところだけを治療してほしい」とお望みの方もいらっしゃれば、「できる限り良い治療を行って、健康な歯や口の状態を保ちたい」とお考えの方もいらっしゃいます。それぞれ多様な考え方があり、個人個人でその考え方が違っているのが普通です。
当院は患者さまのご不安やご希望に耳を傾けることを大切にし、可能な限りリクエストにお応えいたします。
ただ、できることならば皆さまには「痛いところだけの治療」について、この機会にぜひご一考いただければと思うのです。
私は雑色で歯科医院を開業し、30年以上(※)多くの患者さまを診察して参りました。その中で「痛むところだけを治療」して改善できたというケースは全体の1割以下です。なぜ、これほどまでに治る割合が少ないのでしょうか。その原因は、歯周病です。
実は一般的に想像される以上に多くの方が歯周病にかかっています。そして患者さまご自身がその事実に気づいていないことがほとんどです。
これが私が「痛いところだけの治療」を改めて考え直していただきたい理由です。歯周病の治療は、動脈硬化や心筋梗塞のような、全身に起こり得る様々な疾患の予防にもつながります。また、しっかりと治療することにより、ご自身の生まれ持った歯を残せる可能性が高まります。歯を1本でも多く残せれば、かたいものや歯ごたえのあるものをしっかり噛むことができます。栄養価の高い食事をご自身の歯で噛み摂取することで、健康な骨づくり、体づくりに結びつきます。「噛む」という動作は脳を活性化させ認知症を予防することにもなりますので、やはり皆さまにはご自身の歯を大切にしていただきたいのです。
将来的な体への影響も考えて、まずは一緒に歯やお口の中から健康にしていきませんか?
(※2018年現在)
検査器具やレントゲンで、歯周病の進行度合いを調べます。
歯周病がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
歯周病の原因となる歯石やプラーク(歯垢)を、専用の器具を使って取り除きます。
効果の高い歯磨きの方法をお教えします。
歯周病を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | △ |
午前:10:00~12:30
午後:14:00~19:00
△:土曜・日曜は17:30まで
休診日:木曜日